“原木ならでは”の香りの良い肉厚なしいたけは、まさに一級品!
ファーマーズハウスさわは、市内では珍しい原木しいたけを中心に、きくらげや米、夏野菜などの栽培をしています。
先々代がしいたけ栽培をはじめ、現在は中村彰宏さんとご両親の3人で経営しています。
持続可能な農業経営を実現するために、生産から加工、販売まで一貫して行う6次化にも積極的に取り組んでいます。
また、中村さんはICTにも精通しており、自らシステムを開発して農業の効率化も図っています。
ファーマーズハウスさわの野菜や加工品は、直売所や市内のスーパーで購入が可能です。
詳細や最新情報は、下記の公式ホームページやSNSから確認できます。
【公式ホームページ】
https://www.nakakamado.com/
【X(Twitter)】
https://twitter.com/nkkmd/
生産者情報
生産者 | ファーマーズハウスさわ |
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住所 | いわき市渡辺町中釜戸字大木田65 |
電話番号 | 090-4042-3520 |
情報提供当時と現在の情報が異なる場合がございます。ご了承ください。
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いわきは、冬季でも日照時間が長いため、しいたけ栽培に適しています。
遮光ネットなどでビニールハウス内で温度を調整し、無加温による栽培を行っています。
原木となるコナラの木は、毎年長野や岐阜から購入し、1~2月の寒い時期に、木に穴を開けて、植菌作業(原木に種菌を植え付けること)を行います。
水をかけて刺激を与え、しいたけが出やすい環境を作っています。
しいたけは、個体差が非常に大きいのが特徴です。
加えて、毎年新しい原木を使うので、温度や湿度もその時の状態に合わせて調整する必要もあります。
中村さんは、そこにしいたけ栽培のおもしろさがあると言います。
寒暖差や乾湿差を与えながら、ゆっくりと時間をかけて育てることで、香りの良い肉厚でしまったしいたけが育ちます。
また、しいたけは鮮度で味が変わるため、ファーマーズハウスさわでは収穫から2日以上たったものは売り場から撤去するなど、品質にもこだわっています。
そのため、生のしいたけは香りや食感が格別で多くの人に愛されています。
※生しいたけの販売時期は10月~翌年5月頃ですが、数に限りがあるため、直売所での販売は「田舎んぼ」のみとなっています。
※直接販売も行っているので、購入したい方は電話にてお問い合わせください。
1年の収穫を終えたホダ木には、まだ菌が残っていて2年目も収穫ができます。
そのため、個人向けにそのまま販売をしており、家庭用に購入されて、栽培を楽しまれる方も多いそうです。
また、クワガタの産卵木としても利用されています。
短くカットして主に業者に販売していますが、関東から購入にくる個人のお客様も多く、非常に人気があるそうです。
原木しいたけの栽培ハウスを利用して、菌床キクラゲの栽培も行っています。
コリコリとした食感がクラゲに似ていることが名前の由来と言われていますが、キノコの一種です。
温度と湿度を管理しながら、約1か月で収穫できるようになり、6~10月頃まで市内の直売所等でお買い求めいただけます。
冷やし中華や炒め物などによく合うキクラゲは、ビタミン類や鉄分、カリウムなどの栄養素が豊富で、食物繊維もたっぷりなのに低カロリーなのが魅力です。
また、ファーマーズハウスさわでは、本格的な設備を揃えた加工場を持ち、原木しいたけを中心とした商品開発や製造にも力を入れています。
規格外のしいたけやキクラゲなどで、化学調味料や添加剤を使わない安心でおいしい加工品を作っています。
素材本来の味が楽しめる味付けで、農作物の価値を高め、自然の恵みと生産者のこだわりが詰まった逸品です。
農薬や化学肥料の使用量を減らして栽培したお米やもち米も作っています。
もち米を釜戸で蒸して杵でついたお餅は絶品です。
これら、ファーマーズハウスさわの農作物や加工品は、市内のスーパーや直売所で購入が可能です。
こちらは、完熟梅と柚子のジャムシロップで、アクを丁寧に取り除いて自然な酸っぱさを残した一品です。
パンに付けたり、ヨーグルトに混ぜたり、炭酸水で割って飲んだりといろいろな楽しみ方ができます。
この2つ商品は、草木台にある「all about bakery( オールアバウトベーカリー)」で販売しています。
中村さんは、 ICTの活用や開発にも積極的に取り組みながらスマート農業を目指しています。
こちらのイノシシ避けマシン。定期的に警戒させる音声とイノシシにセンサーが反応したらびっくりさせる音声が流れるようになっています。
電源は太陽光で発電しており、防水仕様です。
ICT の積極的な活用により、小規模な農園でも低コストで効果的な業務設計・改善を実現しています。
2011年の原発事故以降、市内の原木しいたけの生産者は減少傾向にあります。
だからこそ、中村さんはいわきの地で原木しいたけ栽培を守りたいという想いと、生産者が少ないからこそチャンスがあると考えています。
ファーマーズハウスさわでは、スマート農業を実践しながら限られた人手や資源で効率的に経営することで、高品質な農作物や商品を消費者に届けることを目指しています。
これからも、原木しいたけを中心に魅力的な農業を展開していきたいそうです。
栽培野菜のオススメポイント
原木しいたけは、購入してから2~3日以内の新鮮なうちに焼きしいたけにして塩を付けて食べると、しいたけ本来の味が楽しめます。
また、冷凍すると干ししいたけのような旨味が出るそうです。
キクラゲは、さっと湯通ししてサラダにしたり、ポン酢や味噌だれで食べるのもおすすめです。