野菜づくりが大好き!
田人地区を農業で支えるみんなの”お母さん”
蛭田さんは石川郡古殿町に生まれ育ち、実家が農業を営んでいました。
牛の世話や畑仕事を手伝いながら育ち、縁あって嫁いだ先の田人町で、自身も本格的に農業を始めました。
昔から野菜を育てることが好きだったという蛭田さん。
現在は約3反歩の畑と約2町歩の田んぼで、米やねぎ、人参、大根、白菜、ブロッコリーなど、様々な野菜を栽培しています。
毎週日曜日には山田町で朝市も開催しています。
【朝市情報】
場所:山田町(菊田小となり「いこいの家しおん駐車場」)
日時:毎週日曜日6時から20分程度開催※なくなり次第終了
写真
蛭田さんは約3反歩の畑と約2町歩の田んぼを管理しながら、米、ねぎ、人参、大根、白菜、ブロッコリーなど様々な野菜を栽培しています。
こちらは春の収穫を待つ「へらな」。正式名称は「雪白体菜(せっぱくたいさい)」。秩父地方では「しゃくし菜」とも呼ばれています。
漬物にすると歯切れがよく、炒め物にも活用できます。
蛭田さんは、畑のスペースをいっぱいに活用し、こうした市場ではなかなか見ない野菜の栽培にもチャレンジしています。
もともと野菜を作ることが好きだったという蛭田さん。
地元の石川郡古殿町にいた頃に農業に関する青年学級の講義を受けて、野菜づくりへの好奇心がさらに高まったそうです。
その後、田人町に嫁ぎ家事と両立しながら、野菜づくりのほかにも原木での椎茸栽培、子牛の育成など幅広く農業に取り組んでいました。
しかし、東日本大震災による原発事故の影響で仕事が途絶えてしまうことに。
そんな逆境の中でも大好きな野菜づくりだけは継続してきました。
「種をまいて、芽が出てくることが愛おしい。」
「収入だけを考えては農業はできない。好きだからこそできる。」
と野菜づくりへの想いを語る蛭田さん。
なるべく農薬を使わず安全な野菜作りを心がけ、食べてくれる人の笑顔も大切にしています。
毎週日曜日におひとりで開催している朝市では、蛭田さんの想いに魅了され毎回買いに来てくれるお客さんもいるとのことで、すぐ売れてしまうそうです。
そんな蛭田さんが暮らす田人地区では、全体的に後継者が不足している状況。
作物を作らないと土地が荒れてしまうため、蛭田さん含め少ない生産者で、広大な土地を管理せざるを得ないそうです。
そうした後継者問題を解決するため、蛭田さんは、地域おこし協力隊の受け入れも行っています。
協力隊として受け入れた人の中には、「古民家カフェ&ゲストハウスHITO-TABI」の店主である紺野琴水さんも参加していたそうです。
「自分が受け入れることで地元で農業を始めてくれるのは本当に助かる。」と蛭田さん。
今後も自分ができる範囲で野菜づくりを続けていくとともに、田人地区の重要な担い手の一人として、地区全体が抱える問題についても真剣に考えていきたい、と語ってくれました。
なす、とうもろこし、ヘラナ、カキナ、人参、ブロッコリー、ぎんなん、大豆、キャベツ、たまねぎ、食用菊