自然豊かな農地を守りたい、地域の農業を支えたい。
ゆいのさと駒込は、機械の導入などで大規模農業を可能にし、地域農業の発展を支える農業法人として2005年に誕生しました。
当初は約25町歩の農地でスタートしましたが、高齢化などの理由から営農ができなくなった生産者の農地を借受け、今では100町歩にまで拡大しました。
土耕栽培と水耕栽培(鉱物とヤシ柄を混ぜたものを土の代わりに使用した養液栽培)で、お米やいちごを中心に10種類以上の農作物を通年で栽培しています。
いちごは、福島県のオリジナル品種「ふくはる香」を栽培してますが、2023年からは同じく県オリジナル新品種の「ゆうやけベリー」の栽培にも挑戦しています。
ゆいのさと駒込で育てられた農作物は、JAに共同出荷しているほか、福島県いわき合同庁舎の売店でも購入が可能です。
【オフィシャルホームページ】
http://www.yuinosato-komagome.com
生産者情報
生産者 | 農業生産法人 株式会社ゆいのさと駒込 |
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住所 | いわき市四倉町駒込字高垣46 |
情報提供当時と現在の情報が異なる場合がございます。ご了承ください。
(取材日:2019年6月20日/最終更新日:2023年6月23日)
写真
全21棟のハウスで、主に水稲の育苗といちごを栽培しています。
畑や水田は四倉を中心に市内各所に点在しており、それぞれの風土に合った農作物の栽培を行っています。
こちらのハウスでは、いちごの苗を育てています。
はじめに親株を育て、親株から伸びる子株を次々に採取します。
採取した子株をどんどん大きく育て、いちごの苗数(株数)を増やしていきます。
子株がある程度の大きさに育ったら、培地(鉱物とヤシ殻を混ぜたもの)が敷き詰めてある大型プランターに一株ずつ植え替えていきます。
11月下旬頃から収穫が始まります。
この時期になると、ハウス全体が甘いいちごの香りでいっぱいになります。
いちごは果実が痛みやすいため、収穫はすべて手作業で行い、翌年の6月中旬頃まで半年以上続きます。
立ったまま作業ができる高設栽培を採用し、働くスタッフの腰にかかる負担の軽減にも努めています。
収穫した直後から選別~パック詰めを行い、新鮮な状態のまま出荷されて市内スーパーの店頭などに並びます。
オフシーズンになると、培地を全て入れ替えて次のシーズンの栽培に備えます。
あらゆる部分で機械化が進んでいるものの、こちらは人の手によって消毒まで丁寧に施します。
大変な作業ではありますが、次のシーズンのおいしいいちご作りのためにスタッフ一丸となって行われます。
こちらは、かぼちゃ畑です。
画像左側の風上から右側の風下に向けて、一方方向につるが伸びるように誘引しています。
それぞれの株のつるを一方だけに誘引すると、葉が重なりにくいので日当たりや風通しもよくなります。
こちらは、大豆の種まきの様子です。
トラクターの後方に専用のアタッチメントを付けて、効率的に作業を行います。
こちらは、水田の土手の除草作業です。
雑草は、農作物の成長に必要な土壌中の水分や養分などを奪うだけでなく、日光を遮ったり病害虫の温床になることから、作物の生育に悪影響を与えるといわれています。
そのため、雑草がよく成長する春から秋にかけては、畑や水田とその周辺で定期的な除草作業が行われています。
対象となる敷地が広範囲なため、重機が入れる場所は重機を使って効率的に作業を進めます。
ケガや事故を防ぐために完全防備で行うので、特に、夏場の作業は苦労が多いそうです。
こうした地道な作業を重ねながら、60町歩以上の水田で「コシヒカリ」と福島県のオリジナル品種「天のつぶ」の2種を栽培しています。
自然の恵みを受けながら丹精込めて育てられたお米は、美味しいと評判で、いわき合同庁舎の売店で完売するほどの人気です。
今後も農業を始めてみたい方や、機械を導入して効率化を図る大規模農業に興味や関心がある方を積極的に採用し、次世代への技術の継承や人材育成にもに取り組んでいきたいそうです。