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いわきとっくり芋生産部会

いわきとっくり芋生産部会
生産者 伝統野菜
いわきとっくり芋生産部会
いわき市平荒田目字中田45(JA福島さくらいわき夏井営農経済センター) 0246-34-8146

その昔、偶然に発見された面白い形の山芋は、「いわきとっくり芋」として、現在、本市の特産物としてその地位を確立しつつあります。

この生産者について

海が近く、水はけのよい砂地の土壌が広がるいわき市平下神谷赤沼地区。
昭和30年頃、同地区の篤農家が酒とっくりの形をした面白い山芋を発見したのがきっかけとなり、その後、改良を重ねて誕生したのが現在の「いわきとっくり芋」。
昭和46年に生産部会が組織され、最盛期には30人以上の生産者がいましたが、高齢化等の理由から生産者は減少し、現在の部会員数は7名。
定期的な勉強会を実施する等、高品質且つ安定的な供給体制の構築に向け取り組んでいます。

生産者情報

生産者 いわきとっくり芋生産部会
住所 いわき市平荒田目字中田45(JA福島さくらいわき夏井営農経済センター)
電話番号 0246-34-8146

動画

いわき野菜Navi生産者インタビュー

写真

こちらは、いわきとっくり芋のほ場です。
4月上~中旬に、前年度にむかごから育てた種芋を植え、11月頃から収穫・出荷しています。
定植前に、機械で土を深く耕すことが、形が良い芋を育てるために必要不可欠です。

夏場になると、ツル状に伸びる葉が地面を覆うため、定植後に藁を敷いて、雑草と乾燥対策を講じます。
水はけの良い土壌が条件となる一方で、夏場の水やりも重要な作業です。

秋になると、つるにむかごができるので、寒くなる前に採取しておきます。
これを翌年に蒔き種芋として育て、それを更に翌年に定植するため、むかごを採取して栽培・出荷できるまで2年もの歳月がかかります。

11月頃から収穫・出荷が始まります。
トラクターで余分な土を掘り起こし、溝掘り用の細長いスコップで、傷がつかないように丁寧に掘り上げます。

出荷が始まる前には、部会員・市場関係者を集めて目揃会を開催し、形状や品質を確認しています。

いわきとっくり芋は、長芋と自然薯の中間ほどの粘りと、アクやクセの少ない、ほんのりとした甘みがあり、すりおろして生で食べるほか汁物や天ぷらなどの加熱料理にも最適です。地元市場での需要も高く、また、贈答用としても人気があります。

いわきとっくり芋は、長芋と自然薯の中間ほどの粘りと、アクやクセの少ない、ほんのりとした甘みがあり、すりおろして生で食べるほか汁物や天ぷらなどの加熱料理にも最適です。地元市場での需要も高く、また、贈答用としても人気があります。

栽培している野菜

正月の2日あるいは3日にすりおろした山芋を食する「三日とろろ」という風習があり、市内でも特に年末年始の需要が高まります。長く伸びる様子が「縁起が良い」とされ、また、山芋は滋養強壮に良いとされているため、その年の健康を願い、多くの市民に親しまれています。
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