環境にやさしいSDGs農業で、美しい自然と農地を守る
父子・二人三脚でワンランク上の「安心と美味しさ」が詰まった農産物を届けたい!
代表の安島美光さん(右)は、元々会社員をする傍ら母親が行っていたネギ栽培を手伝うなど、兼業で農業に従事していましたが、農薬を使わない有機農業の魅力にどんどん惹かれ、定年まで待たずして専業農家に転身しました。
今では福島県を代表する有機農業の生産者として、お米やエゴマ、人参を栽培をしています。
2019年からは息子の淳司さんも安島農園の後継者として加わり、作付面積の拡大や新しい試みが始まりました。
安島農園の環境と人にやさしい持続可能な農業への取り組みは、地域の農地保全にも一役買っています。
手塩に掛けて栽培・加工された安島農園のお米や特製えごま油は、下記ホームページからも購入が可能です。
【ホームページ】
http://www.ajimanoen.com/
生産者情報
生産者 | 安島農園(農Limit) |
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住所 | いわき市山田町林崎153-1 |
電話番号 | 0246-63-3896 |
オンラインショップ | あじま農園ネットショッピング |
情報提供当時と現在の情報が異なる場合がございます。ご了承ください。
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安島さんはいわきを代表するお米の生産者です。
コシヒカリを中心に福島県のオリジナルブランド「福、笑い」や新種の「ゆうだい21」、酒蔵からの直接注文で作る酒米「山田錦」まで、様々な種類のお米を作っています。
米作りが難しい生産者の田んぼを借受けるなどして、現在は延べ40haもの広大な水田を管理しています。
農薬や化学肥料を使わない有機栽培では、何といっても土作りが重要です。
稲の成長に欠かせない窒素やリン酸、カリなどの成分を含んだ自家製の発酵肥料を使って、米作りに最も適した土壌に仕上げます。
加えて、肥料の量を控え収穫量を調整することで、美味しさの指標の1つとされる「食味値」の高いのお米が作れるそうです。
こうした環境と人に優しい米作りと美味しさの追求が評価され、安島農園のお米は、コンテストで常に上位の成績を収めています。
その結果、『本当にうまい米とがんばる生産者を示す素晴らしい成績の証』であるベストファーマーの認定も受けました。
そんな安島農園で作られた最高級のコシヒカリは、いわき市産ブランド米「プレミアムIwaki Laiki」として、スーパーマルトの「フラむす」にも使用されています。
また、栄養価の高いエゴマも有機農法で栽培しており、より油成分多い黒エゴマからエゴマ油の販売も行っています。(※採油量が少ないためこちらも限定販売となります。)
こちらのエゴマ油のほか、安島農園の有機栽培コシヒカリはオリジナルブランド米として商品化されており、安島農園の公式ホームページで購入が可能です。
近年では周辺地域で耕作放棄地が増えたことから、農地保全のためにそれらの畑を借受け、お米と並行して栽培が可能な人参作りも始めました。
もちろん、こちらも化学肥料や農薬を使わない有機栽培です。
真夏の暑い時期に沢山の水分を含ませ、一定期間シートをかけて太陽熱によって土壌を高温処理しながら、入念に土作りを行います。
自然の力を有効活用することで、二酸化炭素をたっぷり含んだ理想的な団粒構造の土が出来上がります。
同時に雑草の種も死滅するので、雑草対策にもなるそうです。
土壌が出来上がったら、今度は種まきです。
手押しの機械を使って、等間隔で撒いていきます。
日々の農作業は淳司さんと二人三脚で取り組んでいますが、
親子ということもあり、どんな作業も阿吽(あ・うん)の呼吸でスムーズに進めていきます。
種を撒いて2週間ほどで5~10㎝の背丈になります。
気温の高い夏から秋にかけてぐんぐん成長し、80~90日程度で収穫を迎えます。
お米の刈り取りが終わって一段落したあとの11月~3月が収穫期です。
収穫期間は毎日大量の人参を出荷するため、自動洗浄機を導入したそうです。
ローラーの付いた洗浄機で洗い上げると、きれいに土が落とされてツヤツヤに輝きます。
栄養成分の分析をしたところ、安島農園の人参は通常栽培の人参に比べて「栄養価が高い」という結果が出たそうです。
また、2022年からは市内の南部を中心に給食センターでも使用されています。
収穫シーズンの11~3月は、市内の直売所でも購入が可能です。
美光さんは、環境保全型農業研究会「農Limit」を立ち上げ、自ら会長を務めています。
就農促進に向けた研修機関としての認定も受け、指導員の活動にも力を入れています。
今後も安心で美味しいお米や野菜を提供しながら、自然と共生していく環境にやさしい農業をつないでいきたいそうです。
栽培している野菜
人参(11月~3月に収穫)