いわき昔野菜の種を継ないでいます。
川内さんの畑で作る野菜はどれも個性的です。
数に限りはありますがJA直売所で買うことができます。
会社員をしながら実家を手伝っていましたが定年退職後、本格的に始めました。
在来種の栽培がきっかけでいわき昔野菜保存会や行政と関わるようになり、種を継なぐためいわき昔野菜を数種類育てるようになりました。
地域の宝であるいわき昔野菜を多くの人に食べてもらい、おいしさを伝えるため種だけでなくその心まで継なぐ取り組みをしています。
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川内さんは気さくな語り口とにこやかな笑顔で周囲を明るくします。
いわき昔野菜保存会の副会長も務めています。
畑の広さは約5反歩ですが、そこに数十種類の在来種を育てています。
栽培しているいわき昔野菜の看板は、自身の管理のためでもありますが、畑の見学に来た人のための目印にもなっています。
こちらは「昔きゅうり」です。
素朴な味わいはあらゆる料理で活躍します。
農薬をなるべく使わず肥料には鶏糞を使用しています。
交配を避けるため、近い種類は離して植えるなど種を残すために最良な方法で管理するよう心がけています。
川内さんが栽培している野菜は直売所に出すとすぐに完売してしまいます。
いわき昔野菜への関心の高さが伺えます。
こちらはおかごぼうの花です。
まだ咲き始めですが満開になるとくす玉のような可愛らしい花がたくさん見られます。
いわき昔野菜保存会の会員の皆さんが月1回ぐらいの頻度で作業を手伝ってくれます。
いわきの伝統野菜を守るため、多くの人たちが協力して種を残しています。
川内さんの自宅にはこのようにいわき昔野菜の種が保存されています。
種を毎年蒔き、花を咲かせて種を取る…その繰り返しです。
もちろん気候によりうまくいかない年もありますが、みんなで助け合いながら乗り越えています。
栽培している野菜
あおばた(収穫期:11月〜12月)、サトイモ(11月〜12月)、おいしい菜(3月〜4月)などいわき伝統野菜50種類以上。
栽培野菜のオススメポイント
化学肥料を使わず堆肥を使用しています。
農薬はできる限り使わず自然に近い形で栽培しています。