スマート農業で安定した美味しさを!
粘り気と甘みがあり、風味豊かな味わいにアナタも“ぞっこん”です。
永山雅士さんは代々農家の家系で、お米を中心にそば、小麦を育てています。
以前はお米のほか野菜も手掛けていましたが、現在は父盛一郎さんが別会社で野菜を育て、雅士さんは米作りに注力しています。
所有している田んぼで約2ヘクタール、頼まれている田んぼで約25ヘクタールを最新技術で管理しながら、稲作に汗を流しています。
また、冬の時期に直接田んぼへ種をまく淡水直播を取り入れるなど、収量の確保に余念がありません。
栽培したコシヒカリは「ぞっこんいわき米」という商品名で販売。
市場にはほとんど流通しておらず、市内の一部飲食店で味わうことができます。
粘り気と甘みがあり風味豊かな味わいが口コミで好評を呼び、根強いファンがいるそうです。
生産者情報
生産者 | 永山農園 |
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住所 | いわき市渡辺町田部 |
情報提供当時と現在の情報が異なる場合がございます。ご了承ください。
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お米は、コシヒカリ「ぞっこんいわき米」のほか、福島県オリジナル品種「天のつぶ」も手掛けています。
水を張った水田に直接種を蒔く「淡水直播(ちょくは)栽培」と、予め別の場所で苗を育ててから田植えを行う「移植栽培」の二刀流で、安定したお米の栽培をしています。

「土づくり」を大切にしている永山さん。
堆肥は、牛糞や豚糞と比べて肥料養分を多く含んでいる鶏糞(けいふん)を使用し、減農薬の栽培に取り組んでいます。

こちらは育苗の様子です。
広々としたハウスで苗を育て、20〜30日ぐらいで田植えします。

また、永山さんはより良い米を目指し、スマート農業も積極的に導入しています。
「ザルビオ」という最先端の栽培管理支援システムを活用しており、衛星画像などから圃場(ほじょう)内の生育状況をAIで解析しています。
真上から圃場を見ることができるので、圃場の地力ムラ、生育ムラや、収量が良い・悪いエリアを把握することができます。
これにより追肥等の調整をし、ムラが無い、安定した米の栽培を実現しています。

収穫した米は籾で保管し、注文を受けてから籾すり・精米・袋詰めをして届けています。
籾の状態で保管することで、長期的な出荷が可能です。
永山さんのお米はほとんど流通していないため、市内では「天政」「チーナン食堂」「ニュー玉半」の提携している飲食店で味わうことができます。

新しい品種にもチャレンジしていきたいという永山さん。
効率的に農業を続けるためには、バラバラになっている農地を“団地化”していくことが、農業全体の課題と考えています。
そうした課題を少しずつ解消し、最新技術を取り入れながら、「地域に根差した農業」を目標に掲げる永山さんの今後に、期待が高まります。
栽培している野菜
秋そば(10月半ば)、小麦(6月上旬)